万年草履へのオマージュ②

前回からの続きです。前のは→ここ

さて、前回の記事の反応にびっくり。
やっぱり万年草履のファンは多いのですね、やったー(何が)。

この草履の魅力を考えてみると、まず一番は、

「絶対に鼻緒が切れないこと」

これかな。
そしてそこからでは当たり前なのですが、底のソール(スポンジ?)が擦り切れるまで履いて、終わり。
すなわち、

「履ききった感」

が、半端やないのですよね。
で、そこまではほぼ毎日履いて五年ぐらいでしょうか。

そして草履部分の材質が、固くもなく柔らかくもなく、ピッタリ足にフィットする、この感覚は他の草履にはないです。

それから、ネズミ色というかブルーグレーというかこの色も慣れてくると、
「これこれ」
という感じで馴染んできます。

極め付きは、底のソール。
柔らかめのカタめという感じで、すり減りとはき心地のちょうどいいとこを狙っているなという感じでしょうか。

かつて美味しい美味しい(?)と食べていた「ちくろ」が、無くなったように、
この草履の材質もなんかの規制に引っかかって、どっかにいってしまったのでしようか。

ああ、君の魅力はもしかして全部?全部なのか。

「あなたの全てが好きです…」

そしてそれがですよ、この最高のレベルのスペックを保ちながらほぼ万年(五年)ですよ。

ありえない。

かつてはこんないいものが、ごく普通に売られていた。

どこにいったんや、モノ作り「ニッポン」チャチャチャ。

ここまでは、元祖「月星」製の万年草履のお話です(上のね)。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。