器の重たさとは②

前回はこちらから→「器の重たさとは①」

今の時代はすごいです。昨日の投稿からちょっと調べてみると、「焼結」とか「ガラス転移点」とか色々興味ある話がゴロゴロでてきました。興味のある方はこちらの記事より、もっと詳しく(?)わかりますのでググって見てください。

角度を変えて「器の重たさ」とは、なんなのでしょうか。
多分それは、見た感じと思った重さとがどう違うか、ではないでしょうか。

ひとは、パッと見てだいたいこのぐらいの重さやなと思っているみたいで、それよりか重いと、「オモタ」になるようです。
だいたいの「焼きものの重さ」のデータが頭にインプットされているのです、すでに。

でも、初めて持つ素材の重さはデータなしですよね、例えばクリスタル・ガラス。(もちろん、生まれた時からクリスタルの人もいるかと思いますが)

バカラのグラスを初めて持った時「おっ、オモタ」と感じた人は多いと思います。
次に、「これが、バカラの重さやねんな」ときます。
で、「鉛ガラスやて、そら重いわな」

まあここら辺で、こういうものはこんなもんや、と思います。

でも、焼きものはみなさん経験値が高いので、きっとこの大きさではこんだけの重さやというのが各自であるんとちゃいますか。で、その値とずれている、と。

そして、続きがあります。
「底にこんだけガラスが溜まっているやん」ここです。

ガラスは透明なので、目で確認できます。
でも、焼きものはそこの厚さが見えないのです。(当たり前)

底に重心が下がっていると、持った時に重く感じるのです。
で、焼きものの場合底を薄く削ればいいのですが、削れば削り跡が残り、不自然感が出ます。なので、ひとカンナ(削る道具)で削れるぐらいに底に土を残さないようにろくろをひくこと、と言われています。(あんな、カンナは何語かな)
ですから、ろくろが上手くなると削る部分が少なくなり軽くはなるのです。
ね、簡単でしょ言葉では。
ここを目指して日々頑張るわけですが、その次があります。

「味のある・ろくろ」です。

これがまた曲者で、各自の考え方あるいは取り組み方、取り組まない方がいるわけです。
なんかめっちゃ偉そうなことを言うてますが、自分のことはお・い・と・い・てです。あくまでお話ということで。

器と重さの関係はまだまだ奥が深いようです。

今日はここまで。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。