長湯のながの湯ね

竹田市の外れに大分県の奥座敷とも言える、かの開高健も訪れたという、長湯温泉があります。パオー。

その、長時間つからなければ温かくならないというほど温度が低い長湯(ながゆ)で、さらに「ながの湯」(ながいゆ)ですよ。どんだけーと思うでしょ。
実は、ここは長湯では熱い方のお湯なんです。

長湯で今一番のお湯といえば「ラムネ温泉」かな。
ラムネのようなシュワシュワが、入っていると身体中に纏わりついてくるという、炭酸好きの人にはたまらない温泉なのですが、それにプラスしてかの藤森照信氏の建築ブツなのですよ、ふふふ。
浸かれる藤森建築、それも泡つき、どうですたまらないでしよう。

ここは夏には満員なので、オススメはいまの時期の冬。ほぼ誰も入っていないか、入ってもさっさと出て行きます。
何故ならば、ここは温度が低い…。炭酸は高温になるとどっかに行ってしまうみたいで、それが抜けない温度しかないのです。
だから、ぬるい。
以前入っていた方が、
「ここはな、長く入っていたらだんだんポカポカしてくるんよ」
と説かれていましたが、

ウソ、です。

ここに1時間30分入っていた者が断言します。
「なんぼ入っていても、ぬくくはなりませんよ」と。
しかし、夏場はあんな喧騒に溢れていた浴槽が、いまは誰もいない。
お湯が吹き出ているところを独り占めして、お尻その他をそのラムネで優しくマッサージしてみてください。そして、そして極め付けはそこから出て内湯につかったときです。
「あー、辛抱しててよかったー」
そうです、その時のためにあるのです、冬場のラムネ温泉は。

そんな、寒いん嫌やという方は「みつばちの湯」です。
長湯にしたらそして全国的にも、超熱湯。
以前、ぬるい長湯やからと侮っていきなり足を突っ込んで、死ぬかと思いました。ここに入られる方は注意してくださいね。

で、「ながの湯」です。
ここは今の時期にちょうどいい湯加減、少し温度高めです。
午後3時ぐらいの時間には、へーいへへ、へいへー。老人天国です。

老人と混浴して、熱くてなっていた体を洗い場で冷ましていると、横のご老体が指でシャンプーの容器を差しています。取れということかと捧げ出すと、使えという。だだの行きずりのモノにですよ。
はー、きますよね、暖かさが。

ちなみに、うちの家の電話番号は
「君のテレホンナンバー、67◯◯オーオー」とか。

今日はここまで。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。